前回はパラメータを共有する準備として、値を保存しておくところまでできました。第18回
では、その値を利用する方法について説明します。
前回出てきたオブジェクトをまとめておきます。
- Title IApplication から継承して作成したオブジェクト。基本的なiアプリの最初の一歩です。
- MainCanvas Canvasを継承して作成したオブジェクト。最初のタイトル画面の描画に使っています。
- FirstCanvas Canvasを継承して作成したオブジェクト。タイトル画面からメニュー操作後に切り替える画面です。
どこにでも値は保存できますが、今回は全ての根っこにあたる Title に保存しておきました。
ここまでは、前回実装した部分です。なんとなく図にしてみました。
最初にMainCanvasを作った場所 Titleというオブジェクトは
(Title)(IApplication.getCurrentApp())
で取り出せます。そこのmcという変数にMainCanvasのオブジェクトへの情報が入っています。
MainCanvas mc = *1.mc;
として取り出せます。( ) の位置に注意ですね。
このCanvasに移動するのであれば、
Display.setCurrent(mc);
で移動完了します。
FirstCanvasのprocessEvent()内部で以下のようにします
if (param == Display.KEY_SOFT1) {
MainCanvas mc = ((Title)IApplication.getCurrentApp()).mc;
Display.setCurrent(mc);
}
これで、めでたくタイトルを描画していたCanvasへ元の状態のまま復帰できます。
*1:Title)IApplication.getCurrentApp(